路上ライブで御用!!

1ステージで15分、薄手の衣装でも十分に汗ばむ3月も半ばの日曜日。

新宿駅西口で演奏を終え、足を止めてくれた方々にチラシを配り、CDを販売していた俺たち。

 

一段落して汗も引かないうちに、制服警官を6、7人引き連れた私服の兄さんが金のバッジを見せ「ちょっと一緒に来てくれる?」と。

 

ついにきたか・・・。と、観念したのが正直なところだけど、PC3台に制服6、7人、私服警官3人なんて仰々しさに「こんな派手にすることもないだろ。」と悪態をつき、喫煙所でほんの一服だけつかせてもらい、Twitterで路上ライブ中止の旨を報告した。

この日は鍵盤のNulupongはいなかったので、3人で新宿署に行き話をし、後日調書を取った。反省も、した。

 

 

正直なところ路上ライブをやったのはこの日だけでも、1回や2回でもない。

俺たちゴマアブラは今まで路上ライブでチャンスを掴もうと思ってきたし、掴んでもきたと思う。素敵な出会いもたくさんあった。

 

路上で人を少し集める術も覚えた。が、故に広い場所を選び、1ステージは15分で終え、常に人垣の最後尾を見て往来の邪魔になっているなら前に詰めてもらうように促してきた。

 

何故なら、通行人の方になるべく「邪魔だ」と思われたくないからだ。

 

公共の道路を許可なく使用してはならない、という道路交通法があるからだ。

 

いくら手短に終わらせようが、人垣を意識していようが、法律的に駄目な物は駄目なんだけど。。どうしても俺のおめでたい頭じゃあ道徳的に駄目な事とは思えない。街中に音楽が、ダンスが、パフォーマーがいてもいいと思ってしまう。

 

だけど、恥ずかしながら反体制を掲げるロック精神を持ち合わせているわけでもないし、警察の方に敵意があるわけでもない。音量に気も使うし、苦情が入ったとお巡りさんがくればその場で片付けて速やかに撤収してた。準備と片付けの早さは、そんじょそこらのバンドには負けない自信がある。

 

ここだけの話、見て見ぬふりをして放っておいてくれるお巡りさんだとか、「俺はやってもいいと思うんだけどね」と取り締まりながら小声で言うお巡りさんがいるのも事実。

 

苦情が入るのも事実。

 

誰一人も立ち止まらないのに、拡声器でまくしたてる宗教家、政治家などが道路使用許可を取れるのも事実。

 

自治体によっては路上ライブを容認している地区だってあるらしい。

 

実際のところ、色々悩みながら路上ライブをやってきた。

 

 

法律は今のところしょうがない、それを取り締まる警察の方だってしょうがない。  詰まる所、街の雰囲気、路上の音楽等を「文化」だとする感性に人が変わればいいと思う。そこから条例等ができていけばいい。なんて、自分本位な絵空事を思ったりもする。

 

勿論、無法地帯になっていいわけもなく、路上ライブをやる場所はある程度広いほうがいいし、人が集まるなら整理もしないといけない。同じ場所で延々やり続けるのもどうかと思うし、苦情があればやめるべきだ。

 

更に言うなら、募金活動をしてる人が目の前にいて共感できたのなら、彼の声を音楽でかき消さずに路上ライブで人を集め、一緒に募金を呼びかけることもできる。音楽にはその力がある。

 

 

余談だけど、何も考えずに音量を上げ、集まった人を整理もできず、警察に噛み付くごく一部の無軌道な路上ミュージシャンには、自分で自分の首を絞めている事に気づいてほしい。 そんなの全然かっこわりいし、全然ロックでもないと俺は思う。

 

これからも路上ライブはなくなってほしくない。そのためには俺とゴマアブラの発言に影響力を持たせないといけない。そうじゃないと変わらないし、不満をぶちまけてるだけだ。 もっと頑張らないといけない!!

 

 

そんな中、刑事さんまで出張っての白昼の大捕り物騒ぎについ悪態をついてしまった。すいません。   既に書いた通り警察に敵意はないもののあまりのお祭りっぷりだったので。。

 

署に着いてからの取り調べでは勿論協力的にしたし、刑事さんとも色んな話をした。 歳も近くて何回も「休憩する?」って、喫煙所であーだこーだ話したなあ。

 

正式な処分がでるのが2ヶ月後くらいなので、それまで路上ライブをやるわけにいかないし、その先も何か考えないといけない。 心配かけてしまった皆さん、申し訳ない。

 

 

 

とりあえず5/24の渋谷wwwでのワンマンライブでその辺の鬱憤をグルーヴに変えて大放出してやる!!!!   みんな、踊れ〜〜〜〜!!!!

 

長文失礼、読んでくれてありがとう!     賛否は承知の上です。

 

ゴマアブラ ダディー直樹

 

 

 

 

 

 

 

“路上ライブで御用!!” への13件のフィードバック

  1. 恐らく、
    「私たちはゴマアブラが聞きたいんだぁ!!」と
    「お前ら法律守れよ。なに正当化しようとしてるんだ」の真っ二つに分かれると思いますが、

    私は

    『生でゴマアブラが聞きたいんじゃああああぁぁぁぁぁ!!』

    です。

  2. ありがとうございます!

    本文でも書きましたが、正当化するつもりはないんです。

    変えたいのですm(_ _)m

  3. 路上ライブでゴマアブラに出会った者です。

    いろいろと悩まれるかもしれませんが、絶対に路上ライブは続けていただきたいです。ゴマアブラにはその場にいる人たちを惹きつける何かがあると感じました。だから私も立ち止まり聞き入ってしまいました。

    どうにかNYのように街中でアーティストが自分を表現できるようになる世の中を祈っています。

  4. あれ?いつの間にコメント欄復活??

    警察の方もお仕事ですもんね~。
    誰が悪いという訳じゃないし。
    2ヵ月後に処分かー。
    どんな処分があるかわからないけど、
    厳重注意ぐらいを願ってます。

    路上で出会った訳じゃないけど
    いろんな人を巻き込む力のあるライブ形態は
    素適だなと思いますよ。

    ゴマアブラの発言に影響力を持たせる為に、
    ハコでもっと頑張らないと!ですね。
    メンバーさんもファンも(。•̀ω-)b

  5. テカらnight!!!お疲れでした。有難う。有難う。そして、ライブの帰りダディーとコウタ君が、目の不自由な人、車椅子に乗った方の介添えをしているシーンを見てしまいました。あなたたち4人は私たちの人生のお手本です。私は四年前、あなたたちと路上ライブを通じて知り合うことができて本当に良かったと思います。新宿署は大きなミステイクを犯したと思います。私の同級生は今年3月31日に警視庁を退職した警察官僚です。渋谷署を最後に定年退職しました。彼に本件を抗議しました。力及ばずとの返事でした。彼とは絶縁しました。私は瑣末な法律の仕組みや、警察官の為の路上保安活動には何の意味もないと思います。交通違反切符を切る司法巡査に何度も何度も吐き掛けた言葉を新宿署に言いたいと思います。「他に大事な案件、都民の安全と平和を守るために優先してやるべきことは、なんぼでもあるだろうが!!」負けるな!

  6. ダディー直樹様なみ平と言います。時たま、ライブで騒いでいる老人です。昨年六月、TBSの作家やプロデューサーと「メディアゴン」という商業ブログを立ち上げました。「路上ライブで御用!!」の記事を読んで感銘を受けました。この記事は「メディアゴン編集部」も既に読ませていただいております。新宿署が、警視庁が、どうこうと言う事は私も以後は申しません。ダディー直樹様へのお願いは「メディアゴン」誌上への投稿のお願いです。ノーギャラです。広告料収入が限りなく少ないそうです。漫画家の江川氏も「キングコング」の西野氏もノーギャラです。路上ライブを通じて多くの人々が「ゴマアブラ」の主張と生き様に共感してきました。メディアゴンはヤフーニュースにもリンクしています。もっともっと多くの人にゴマアブラの事を知らせて下さい。

  7. 突然すみません(汗
    私は非営利団体K&Mという団体で活動している者です。
    アマチュアミュージシャンと行政の間に立ち新しい音楽の形を提案しています!

    コメント読ませて頂きました!
    今私はこの様な意見を求めています。
    宜しければメール下さいm(__)m
    よろしくお願いしますm(__)m

  8. 最近なんか足りないと言いまくってるどっかの大工です(笑)
    まだ路上ライブには言ってませんが、Youtubeではまっています
    人を惹きつけるパフォーマンス・サウンド・はっぴぃになれる楽曲(笑)
    どれをとってもいいっすね
    路上ライブ復活願ってますよ~~

  9. 路上ライブとどう闘うかを捜していて、
    こちらに辿り着きました。

    路上ライブは21時迄に終えて頂けるとホント助かります。
    周囲に住宅がある駅前で22時過ぎても、
    スピーカーを使って大きな声で歌われると本当に辛いです…。
    寝かせて下さい…。

  10. 道路使用許可申請してないでしょ?

    申請しても通らないことは知っています。

    でも、だからといって申請すらしなかったら…

    ●規則で禁止されている。
    ●やりたいという申請はない。
    ●止めろという通報はある。

    これじゃ、誰が考えても、止めさせる以外の答が出るわけがない。

    申請して、脚下されたら、脚下の根拠をとことん突っ込んで聞く!
    喧しい演説はok
    喧しい街頭テレビもok
    募金詐欺もok
    クレジットカードの換金屋もok
    それなのに、義務教育の教科にもある、それを専門にやる大学もある「音楽」が、なぜ、許しがたい犯罪なのか?

    なぜ、道路使用許可申請しないの?

  11. 道路・歩道は通行するための場所。
    宗教活動と政治活動は、認められています。
    ライブをやりたいなら、やって良い場所でやれば良いだけ。
    ライブ告知しても人が集まらないから・・と、路上に繰り出す安易さを反省すべきだし、その程度の存在「お金を払って見る価値があるかどうか?」だと自覚すべき。
    道交法の規定は、「実際に通行の妨げになったという事実は必要ない」と、規定されています。「妨げとなる恐れのある行為」に対し規定されているのです。
    芸術という名を借りて、ご自分の我儘を通す考えは、改めるべき。

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